おばあちゃんっ子には観ておきたい1本。
主人公「まい」は中学生になったばかりの頃、学校へ行けなくなった。持病の喘息と友人関係から学校へ行こうとすると息が苦しくなった。
両親の話し合いの結果、母方のおばあちゃんの田舎でしばらく療養する事となった。
まいはおばあちゃんが大好きで、色々な話を沢山聞かせてもらった。
その中でも、おばあちゃんの祖母が、不思議な白昼夢を見て、おばあちゃんの祖父の命を救った事に感銘を受けて、自分もそんな力を身に付けたいと、おばあちゃんにお願いすると・・・
観終わった後、心が和みます。
毎日を丁寧に暮らしている姿がとてもすばらしい。
当たり前のことを当たり前にすることって
なかなか難しい。
いつの間にやら、まいと同じ目線になっていました。
いい年してお恥ずかしい話ですが・・・・
この映画の良いところは魔女も全てが正しいわけではないというところ。
ゆったりとした素敵な生活に憧れる視聴者はどうしても魔女寄りの視点になってしまうけれど、意志の強い魔女だからこそ、他人の弱いところを弱いまま飲み込んであげることはできない。
私はまいのお母さんが愛のない、心の貧しい人間だとは思わないですし、魔女に反発したまいも悪くないと思います。もちろん魔女も悪くない。
人は完璧ではないからお互いを必要とするし、だからこそ近すぎると傷ついてしまう。
お互いを理解すること、理解できなくても受け入れること。有限である人生を生きていくために必要なエッセンスが含まれた映画だと思いました。
それを忘れた頃、メモ書きを見直すように、
またこの映画を見ると思います。
あっ、そうそう!
それから、この作品なんとも食べ物が美味しそうなのです。
裏の庭で取れたレタスを使ったサントイッチやら手作り野イチゴジャムをたっぷり塗ったカリカリの
トーストやら
手作りハーブティーやら
出来立てさくさくクッキーやら・・・・
食いしん坊にはたまりません。
映画的なストーリーも楽しめましたが、
暮らし方やインテリアなど、お手本にしたい
いろいろなエッセンスが詰まった作品でした。